夫婦2人で新NISAをコツコツ積み立てながら、難しいお金の話をわかりやすく発信しています。
「投資は怖い、やっぱり現金が安全」そう思っている方はまだまだ多いと思います。でも今の日本の経済環境を知ると、その考えが少し変わるかもしれません。今回はインフレと現金の価値について、わかりやすく解説します。
① 「現金が安全」はデフレ時代の常識だった
投資は怖い、銀行に預けておくのが一番安全——この考えが長い間、日本では「正しい」とされてきました。
それにはちゃんと理由があります。日本はバブル崩壊後から約30年間、「失われた30年」と呼ばれるデフレ(物の価値が下がる)の時代を歩んできました。物の値段がほとんど変わらない、もしくは下がる時代では、現金の価値が相対的に維持されます。
1990年代〜2010年代にかけて、スーパーの食料品も、外食の値段も、ほとんど変わりませんでしたよね?だからこそ「現金を持っていれば損しない」という感覚が染み付いてしまったのです。
② インフレは世界の標準、日本も昔はインフレ大国だった
実は、インフレ(物の価値が上がる)は世界的に見ると「普通のこと」です。
日本でも戦前・戦後の高度経済成長期は激しいインフレが続きました。「一文」「一銭」という単位でお金を数えていた時代、その価値は現代の円に換算すると1万円以上とも言われています。つまり、ゆっくりと、でも確実に、お金の「単位あたりの価値」は下がり続けてきたわけです。
かつて日本人がタイや東南アジアへ旅行すると、10万円あれば「高級旅行」ができました。現地の物価が安く、日本円の価値が圧倒的に高かったからです。
ところが今はどうでしょう?タイのラーメン一杯が日本円で1,000〜2,000円、外国のレストランで3,000円以上というケースも珍しくありません。日本円の「買える力(購買力)」が大幅に下がっているのです。
これは日本だけが取り残されてきた証拠でもあります。世界がインフレを続ける中、日本だけがデフレに沈んでいた30年間——その感覚のまま今の時代を生きようとすると、大きなリスクを抱えることになります。
③ 日本もインフレの時代へ。でも給料は上がらない現実
2022年ごろから日本でも急激な物価上昇が始まりました。政府・日銀は「年率2%のインフレ目標」を掲げており、金融庁もこれを前提とした資産形成を国民に呼びかけています(新NISAの推進もその一環です)。
しかし現実は厳しい。物価は上がっても、多くの人の給料はなかなか上がらない。特に中小企業勤務・フリーランス・農業など、賃上げの恩恵を受けにくい層にとっては「実質的な賃金カット」が続いている状態です。
📊 物価上昇が家計に与える影響
④ 衝撃の計算!100万円を銀行に20年預けると…
では実際に数字で考えてみましょう。
仮に銀行の預金金利が0.1%(実際はこれ以下の銀行がほとんどですが、高めに設定)、物価上昇率が日銀目標の年2%だとします。
| 項目 | 20年後の金額 |
|---|---|
| 💰 銀行預金(金利0.1%)の名目上の残高 | 約 102万円 |
| 📈 2%インフレ下で同じ物を買うのに必要な金額 | 約 149万円 |
| 😱 実質的な購買力(今の価値に換算) | 約 68.7万円 |
| → 実質的に 約31万3千円 の損失 | |
銀行に預けているだけで、20年後には100万円の購買力が約69万円になってしまう計算です。「損をしたくない」と思って貯金しているのに、実は確実に損をしているわけです。
貯金はリスクがない——そう思いがちですが、インフレという観点では「確実にお金の価値が目減りする選択」をしていることになります。「損をしたくないから貯金する」は、実は確実に損をする選択かもしれません。
投資で損をするリスクを避けようとして、インフレで確実に損をする貯金を選ぶ。少し矛盾を感じませんか?
⑤ 外国人はインフレを計算して投資している
欧米をはじめ、多くの国では「投資は常識」です。その理由のひとつが、インフレを当たり前のものとして認識しているから。
例えばオルカン(全世界株式インデックスファンド)の過去の平均年利は約5〜7%と言われています。仮に年利6%で運用し、インフレが2%だとすれば、実質的な資産増加は年4%。長期で積み立てれば、インフレに勝ちながら資産を増やせる計算です。
📊 同じ100万円を20年運用したら?
※投資はリターンを保証するものではありません。過去実績を元にした試算です。
もちろん投資にはリスクがあります。短期では値下がりすることも当然あります。しかし長期・分散・積立の原則を守れば、歴史的にはプラスのリターンが得られてきたのが世界のインデックス投資の実績です。
日本政府が新NISAを推進しているのも、「このままでは国民の資産が目減りする一方だ」という危機感の表れとも言えるでしょう。
まとめ:現金を持ち続けることもリスクのひとつ
投資は決してギャンブルではありません。正しい知識を持って長期で取り組めば、インフレという「見えないリスク」から資産を守る有効な手段になります。まずは新NISAの積立投資から、少額でもスタートしてみることをおすすめします。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
【参考情報】
・金融庁「資産運用立国の実現に向けて」
・日本銀行 物価安定目標(2%)
・総務省統計局 消費者物価指数(CPI)
・各種インデックスファンド過去実績データ
田舎からコツコツ積み立て中のSATUMANでした🌿
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