怖がらせるより、正直に。いいものは「いい」、言い過ぎは「言い過ぎ」とお伝えします。

こんにちは、SATUMANです。いきなり個人的な話ですが……私、“化学調味料は体に悪いもの”として育ちました。母がとにかく自然派で、塩は天然塩、砂糖はきび砂糖、”精製されたもの”や”化学”のつくものは食卓に出てこない家。子どもの頃の私にとって、味の素は「なんとなく怖いもの」でした。
でも大人になって、医療の現場も経験して、ふと思ったんです。「そもそも”化学調味料”って何が”化学”で、本当に危険なんだっけ?」と。いつものクセで論文を掘ってみたら——“毒”ではありませんでした。でも、母のごはんが健康だったのは、ちゃんと”別の本当の理由”があった。今日はその話を、正直にシェアします🌿
まず、私がいちばん驚いたのがココ。「化学調味料」というくらいだから、てっきり工場で薬品をこねて作ってるのかと……。でも実際は、“発酵”でした。
サトウキビや糖蜜を、微生物(コリネ菌)が発酵させて「グルタミン酸」を生み出す。これ、ヨーグルト・お酢・味噌・醤油・お酒とまったく同じ原理なんです。図にするとこうです。
「石油から作る」説、実は完全なデタラメではありません。ちょうど1962〜1973年の一時期だけ、石油由来の原料(アクリロニトリル)を使う化学合成が使われていた時代があったんです。でもそれは約50年前に廃止。今は世界中どこも発酵です。つまり”石油”は、大昔の話が、化石みたいに”常識”として残っているだけ。私の実家でも、たぶんこの古い情報が”常識”になっていたんだと思います。
出典:グルタミン酸製造の歴史(History of glutamate production)ちなみにご質問の「アミノ酸等」=全部”味の素”?について。「味の素」は商品名で、原材料には一般名の「調味料(アミノ酸等)」と書きます。中身はうま味成分の総称(グルタミン酸+昆布やかつお節由来の”うま味”に近い成分など)。だから”全部あの商品”ではないけれど、”うま味調味料”ではある、が正確な答えです。
中華料理を食べた後の頭痛・ほてり・だるさを、MSGのせいでは?と疑った投書(1968年)が発端です。これが世界中に広まり、「MSG=体に悪い」のイメージが定着しました。
これが”ネズミ実験”の正体。1969年、オルニーという研究者が生まれたばかりのマウスに、体重1kgあたり0.4〜0.8gという大量のMSGを”注射・強制投与”したところ、脳(視床下部)に障害が出た、という実験です。
でも、ちょっと待ってください。これ、「普通に食べる」のとは全然違います。①口から食べるのではなく注射、②とんでもない大量、③しかも生まれたての赤ちゃんマウス。——どんな物質だって、この条件で大量に注射すれば体を壊します(水だって飲みすぎれば死にます)。この実験結果を「だから食卓のMSGは危険」と結びつけるのは、大きな飛躍なんです。
出典:Olney 1969(新生児マウスへの大量投与実験・原著)アメリカのFDAは、MSGを「一般に安全と認められる(GRAS)」としています。そして決定的なのがここ——「MSGを飲んだ人」と「飲んでないと思ってる人」を隠して比べる二重盲検試験では、中華料理店症候群が再現できませんでした。
大量を”空腹で”摂ると、”自分は反応する”と信じている人に軽い一過性の症状が出ることはあるものの、食事と一緒なら出ない・持続しない・重くならない・再現しない。つまり多くは「効くと思っているから症状が出る」=ノセボ効果だろう、というのが今の科学の見方です。
出典:FDA/中華料理店症候群の二重盲検レビュー“毒”ではありませんが、名前の通り「グルタミン酸ナトリウム」。塩分を含みます。とはいえ、うま味があると薄味でも満足しやすいので、上手に使えば減塩に役立つ面も。要は使う量の”加減”、という普通の話に落ち着きます。
「依存性がある」——気持ちはわかりますが、タバコやアルコールのような医学的な”依存”は、MSG単体では確立していません。正確には「うま味が、美味しさ(嗜好性)を高める」。だから食が進む。
そしてここが本当の話。外食や加工食品は、うま味+塩+脂+砂糖を巧みに組み合わせて、“つい食べ過ぎてしまう味”に設計されています。問題は「MSGが毒だから」ではなく、“美味しくて止まらない”設計で、塩分やカロリーを摂りすぎること。——これ、砂糖や果糖の記事とまったく同じ構図なんですよね。敵は一つの成分ではなく、“食べ過ぎる仕組み”のほうなんです。
天然塩やきび砂糖を選んでいたこと自体より、“精製されたものを避ける”という方針の結果、我が家は自然と「外食・加工食品に頼らない、手作り中心の食卓」になっていた。塩分も、砂糖も、超嗜好性の食べ過ぎも、まとめて少なかった。これこそが、本当の健康の理由でした。
だから私の結論は、母への感謝も込めて——「MSGを敵視する必要はない。でも、手作り中心の暮らしには、ちゃんと価値がある」。そして何より、何ごとも”加減”が大切、ということです。
- 「調味料(アミノ酸等)」を過剰に怖がらなくてOK。発酵由来で、うま味成分は昆布やトマトにも自然にあるもの
- ただし外食・加工食品”頼り”は”加減”を。うま味+塩+脂で食べ過ぎやすいのは事実
- 時間のある日は昆布・かつお節で”だし”をとると、うま味を自然に取り込めて減塩にも◎(我が家の習慣です)
- 「無添加・不使用」表示にお金を払いすぎない。それが”安全の証明”とは限りません
母の”手作り自然派”には、実は家計のメリットもありました。外食やお惣菜を減らして自炊にするだけで、食費はぐっと下がります。仮に、外食・中食を週2回減らして月1万円浮かせると——
年12万円 → 20年でNISAなら約460万円※月1万円積立・年利6%・20年で試算
手作り中心の暮らしは、健康リスクも、無駄な出費も、食べ過ぎも、まとめて”加減”してくれる。母が教えてくれたのは、たぶんこういうことだったんだな、と今は思います🌿
作り方 うま味調味料は”発酵”(味噌・醤油の仲間)。「石油」は約50年前の昔話
ネズミ実験 ”注射で大量投与”の話。普通に食べるのとは別物
本当は 規制上は安全(GRAS)、症状は多くがノセボ。塩分だけ普通に注意
本命 敵は成分より“食べ過ぎる設計”。手作り中心には価値がある
一つの悪者を決めつけず、怖がりすぎず。何ごとも、加減が大切。🌿
正しく知って、ゆるく健やかに。何ごとも加減で🌿 SATUMANでした
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