定年後のNISA取り崩しで暴落が怖い人へ|無料アプリ「資産取崩計画」で備える

AIソフト開発
🌿 この記事を書いた人
田舎在住で節約×投資を実践中のSATUMAN。妻と子ども3人の5人家族で、会社を経営しています。
夫婦で新NISAをコツコツ積み立て中。難しいお金の話を、投資ゼロだった頃の自分に教えるつもりで、やさしくお届けします。
積立は頑張ってるんですが、「いざ使う段階」になったらどう取り崩せばいいのか全然わからなくて…。取り崩し始めてすぐ暴落が来たら、どうなっちゃうんですか?
SATUMAN
そこ、実は「積み立てる」より難しいんです。しかも怖いのは、取り崩しの最初の数年に暴落が来るケース。今日はその不安を数字で確かめられる、無料のアプリを紹介しますね🌿

こんにちは、SATUMANです。積立の話はたくさん見かけますが、「貯めたNISAをどう使っていくか」はあまり語られません。私も積立の先にある「出口」をずっと考えていて、自分で使うために、無料の取り崩しアプリ「資産取崩計画」を作りました。
この記事では、アプリの使い方の前に、まず「なぜ取り崩しは積立より難しいのか」を、シミュレーションの数字で正直にお話しします🌱

🔎 先に、今日のポイント。①取り崩しの最初の10年に暴落が来ると、資産が一気に減りやすい。②「年4%ずつ取り崩せば大丈夫」という4%ルールだけでは、不安が残る。③生活費を「必需費」と「ゆとり費」に分け、必需費の3年分を現金クッション(暴落予備費)で守る方法がある。④ただし万能ではない(日本型の長期低迷では尽きる)。資産が多い人は、そもそもクッション不要のこともあります。
🔰 まだ投資を始めていない方は、まずここから ▶ 【NISA鉄板フローチャート】で”始め方”を確認 取り崩しの話は、積立が軌道に乗ってからで大丈夫。迷わないルートを一枚で →
① 取り崩しの落とし穴「最初の10年の暴落」
積立中の暴落と、取り崩し中の暴落は別モノ

積み立てている間の暴落は、むしろ安く買えるチャンス。ところが取り崩し中は逆です。値下がりした株を、生活費のために売らなければならないから、傷が元に戻りません。

📉 同じ4%でも、結果がまるで違う

次の条件で、アプリのシミュレーションを回してみました。

条件:60歳で取り崩し開始/投資資産4,000万円/年間の生活費160万円(必需費100万+ゆとり費60万、収入なし)/想定利回り5%/95歳まで。取り崩し率はちょうど4%です。

この条件で、62歳のときに「ITバブル型」(3年連続で下落し、約4年で回復)が来たとします。

⚠️ 95歳時点の資産

暴落が来なければ:約7,067万円(クッションなし)

ITバブル型が62歳で来たら:クッションなしだと約171万円まで減少。ほぼ尽きる寸前です。

年4%という「安全」と言われる取り崩し率でも、始めた直後の暴落で結果が大きく変わるのです。

私はこれを見て、「4%ルールを知っているだけでは足りない」と思いました。なお4%ルールは米国の過去データにもとづく目安で、日本の投資家にそのまま当てはまる保証はありません。

🌿 SATUMANの本音:投資の本や動画は「貯める側」の話が9割。でも本当に不安なのは、使い始めてからの数年のはずです。ここを数字で見える化しておくだけで、いざという時に慌てずに済むと思っています。
② 解決策:生活費を2つに分けて、必需費を現金で守る
アプリの基本戦略「E 必需費保護型」
🧩 生活費を「必需費」と「ゆとり費」に分ける

必需費:食費・住居・光熱・通信・医療など、削れないお金。

ゆとり費:旅行・趣味・交際など、我慢すれば一時的に控えられるお金。

✅ E 必需費保護型のルール

① 平常時は、これまで通り投資資産から生活費を売る。
② 取り崩し開始時に、必需費の3年分を現金(暴落予備費)として確保しておく。
③ 大きく下がっている間は株を売らず、現金クッションから必需費を出し、ゆとり費は控えめに。
④ 回復したら、また株から売る。

下がった株を売らずに済むので、暴落の傷を浅くできる——それが狙いです。同じ条件でアプリが出した結果がこちら。

95歳時点の資産(万円):クッションなし vs E A:クッションなし E:必需費保護型 暴落なし 7,067 6,372 リーマン型62歳で発生 2,369 4,038 ITバブル型62歳で発生 171 2,572 コロナ型62歳で発生 4,888 4,967 ※60歳開始・4,000万円・年160万円・利回り5%・クッション3年分の条件
▲ 暴落が来ない場合はクッションなしが上回りますが、暴落が来る場合はEが大きく優位になります。
⚖️ 正直なデメリットも

暴落が来なかった場合は、クッションなしのほうが資産は多く残ります(7,067万円 vs 6,372万円)。現金を持つ分、運用に回るお金が減るからです。

また、Eは下落中のゆとり費を控える前提です。その分、生活費の合計は少なくなります(リーマン型62歳の例:クッションなし約5,760万円 → E 約5,580万円)。「保険料」を払って安心を買うイメージです。

🌿 SATUMANの本音:「資産を最大にする」ことと「安心して使える」ことは、実はイコールではありません。Eは前者を少しだけ削って、後者を取りに行く方法。どちらを大事にするかは、家族の価値観で決めていいと思っています。
③ 9つのケースで比べてみた
守りきれるケースと、守りきれないケース

アプリで試した9ケースの結果です(同じ条件、95歳時点の資産・万円)。

暴落のケースA
クッションなし
B
完全停止型
E
必需費保護型
暴落なし7,0675,9136,372
リーマン型(60歳)1,9552,7033,834
リーマン型(62歳)2,3692,9864,038
リーマン型(67歳)3,2443,5834,441
リーマン型(75歳)4,2673,3184,362
ITバブル型(62歳)1717862,572
コロナ型(62歳)4,8884,3194,967
2回(62歳リーマン+72歳ITバブル)90歳で尽きる93歳で尽きる1,482
日本型の長期低迷(62歳)76歳で尽きる77歳で尽きる88歳で尽きる
📌 この表から言えること

・暴落が早いほど(60〜62歳)、クッションの効果が大きい。75歳の暴落では、差はほとんどありません。取り崩しの最初の10年が山場です。

・暴落が重なると、クッションなしは尽きる。Eは残ります。

・でも、日本型の「10年低迷」ではどの方法でも尽きる。Eは尽きるまでを12年ほど延ばしますが、守りきれません。このときは、生活費の見直し・働く期間の延長・年金の繰下げなどを組み合わせる必要があります。

※Eは「暴落が来たら必ず勝つ魔法」ではありません。備えの一つです。

④ 無料アプリ「資産取崩計画」でできること
ログイン不要・データはあなたのスマホの中だけ
📱 完全無料・ログイン不要・登録なし ▶ 「資産取崩計画」を開く(スマホ最適化) ホーム画面に追加すれば、アプリのように使えます → 資産取崩計画 ホーム画面のアイコン
① 資産:いまの持ち物を入れる

オルカン・S&P500は、評価額(または口数)を入れれば基準価額で自動計算。新NISA・旧NISA・特定口座の口座ごとに1行ずつ入力できます。

資産取崩計画 資産タブの画面 資産取崩計画 資産タブの合計表示
② 生活設計:取り崩し率を見る

生年・取り崩し開始年齢・必需費とゆとり費・年金を入れると、年間の不足額と取り崩し率が出ます(4%以下は安心、4〜5%は注意、5%超は危険の目安)。年金が始まる前の期間は、暴落の影響が一番大きい「最も危険な期間」として表示されます。

資産取崩計画 生活設計タブの画面
③ もしも暴落:やり方を選んで、結果で判定

暴落のパターン(リーマン型・ITバブル型・コロナ型・長期低迷型など)と、来る年齢を選びます。A〜Eのやり方を自分で選ぶと、その結果が安心・注意・危険で判定されます。

大事なのは、Eを押し付けないこと。資産が多くて取り崩し率が低い人は、クッションなしでも「大丈夫」と出ます。危険と出たときだけ、安心なやり方と必要な暴落予備費を提案します。なお「予測」ではなく、あくまで「もしも」のシミュレーションです。

資産取崩計画 もしも暴落シミュレーションの画面
④ 準備プラン:暴落予備費をどう作るか

必要なクッション額と、いまの現金との差額を出します。毎月の積立で作る方法、数年前から段階的に現金化する方法、開始時に一括で現金化する方法を並べて見られます。

⑤ 毎年チェック:1月に「売る/売らない」を決める

これがこのアプリの目玉です。年初に4ステップで進めます。

STEP1 証券アプリを見て、数字を更新 → STEP2 今年の判定 → STEP3 売る口座と金額 → STEP4 記録して完了

資産取崩計画 毎年チェックの画面
🗓️ 毎年チェックの判定ルール
  • 平常(基準価額が最高値から−20%以内。ラインは設定で変更可):投資資産から1年分を売って生活口座へ。そこから毎月使う
  • 下落中:株は売らず、現金クッションから必需費を出す。ゆとり費は「控える/半分にする/そのまま使う」を年ごとに選べる
  • 売る口座の順番:特定口座 → 旧NISA(期限が近い順)→ 新NISA の順で、売却額と税金の見込みを表示
  • 年の途中で下がっても、次の年初まで判断は変えなくてOK

毎月の評価額に一喜一憂しなくて済むように、「判定は年1回」にしたのがポイントです。ほかにも、家族用の「取り崩しルールカード」印刷(金額は載せません)や、毎年1月のカレンダー登録機能も付けました。

🌿 SATUMANの本音:取り崩しで一番怖いのは、相場が下がったときに「どうしたらいいか分からず、焦って全部売ってしまう」こと。事前にルールを決めておけば、焦らずに済みます。もしもの時に家族が困らないよう、ルールカードに残しておくのもおすすめです。
⑤ 使うときの注意点
これは”答え”ではなく”考える道具”です
⚠️ 知っておいてほしいこと

・シミュレーションは単純化したモデルです(利回り一定、暴落は決まった型)。現実の相場は、もっと複雑です。

・もしもの暴落シミュレーションに、特定口座の税金は含まれていません(毎年チェックの売却プランで、目安として上乗せして表示します)。

・年金額・物価上昇・医療費・介護費などは、入力した値にもとづく目安です。

・基準価額は三菱UFJアセットマネジメントの公表データを参照しています(画面に基準日と出典を表示)。取得できないときは手入力に切り替わります。

Q. 有料ですか?個人情報は集めていますか?
無料です。ログイン不要で、入力したデータはあなたの端末内(ブラウザ)にだけ保存されます。機種変更の前に、JSONでバックアップを書き出してください。
Q. 結局、クッションは持つべきですか?
人によります。資産が多く、取り崩し率が低い人は、クッションなしでも「安心」と判定されることがあります。逆に、取り崩し率が高めで年金までの期間が長い人は、備える価値が大きくなります。アプリで自分の数字を入れて確かめてください。
Q. 毎年チェックは何月にやればいい?
年初(1月)がおすすめです。アプリから、毎年1月5日の朝にカレンダー通知を登録できます。
🧭 あわせて読みたい:もう一つの”出口”ツール ▶ 【出口シミュレーター】退職直後の暴落でどうなる? 単身/夫婦・自営/会社員タイプ別に、現金クッションの目安も計算できます → 📘 そもそも、いくら必要? ▶ 株のキホン⑤:生活費から逆算する「必要額」の考え方 取り崩す前に、まず”ゴール”を決めたい方はこちら →

また、「自分の場合、毎月いくら積み立てればゴールに届くのか」は、理想の積立金額 計算ページで確かめられます。取り崩しの前に、積立の側も見直しておきたい方はぜひ。

📌 この記事のまとめ

落とし穴 取り崩しは最初の10年の暴落が最も危険。年4%でも結果は大きく変わる

備え方 生活費を必需費とゆとり費に分け、必需費3年分を現金で守る(E 必需費保護型)

限界 暴落がなければクッションなしが有利。日本型の長期低迷ではどれも尽きる

運用 判定は年1回(1月)。毎月の値動きに振り回されない

アプリ 無料・ログイン不要。自分の数字で確かめてみよう

使い方を先に決めておけば、積立も安心して続けられます🌱

📱 あなたの数字で試してみる ▶ 無料アプリ「資産取崩計画」を開く 登録不要・5分で結果が見られます →
※本記事およびアプリ「資産取崩計画」は、一般的な情報提供およびSATUMAN個人の見解にもとづくシミュレーションであり、投資助言ではありません。特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではなく、将来の運用成果や資産の持続を保証するものでもありません。記事内の数値は、60歳開始・投資資産4,000万円・年間生活費160万円・想定利回り5%・95歳までなど、一定の仮定を置いた単純化モデルの結果で、実際の相場や生活費とは異なります。「4%ルール」は米国の過去データにもとづく目安です。税金・社会保険料・年金制度等の詳細は、証券会社・税務署・年金事務所、必要に応じてFP等の専門家にご確認ください。投資にはリスクがあり、元本は保証されません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。基準価額の出典:三菱UFJアセットマネジメント。掲載内容は執筆時点の情報です。
📗 積立も取り崩しも、土台はお金の基礎知識から
『本当の自由を手に入れる お金の大学』/ 両@リベ大学長
※ 楽天アフィリエイトリンクを含みます

📱 アプリの不具合報告・作成のご依頼を承っています。
ライフプランシートの作り方など、お金のご相談もお気軽にどうぞ!

SATUMAN公式LINEで相談・依頼する

田舎からコツコツ積み立て中のSATUMANでした🌿
ご質問・感想はコメント欄やXまでお気軽に!

\ 最新情報をチェック /

トップへ戻る